イントロ(1) 家を建てることを突然決める

 2017年3月、5月末で2年に一回更新している賃貸マンションの家賃交渉に入る。何せ築27年、内装はリフレッシュでまあまあキレイだが、水回りは少々古く、空室も6戸中2戸ほどあり、募集家賃の表記も今の家賃と同じである。こりゃ当然今回も値下げだよな、と思ったらなんと下げない。たぶん不動産屋がサボって交渉していないだけだろうと思い少し、あの親父いい加減だなと腹立たしく思い、近所の住宅広告を見てニヤニヤしながら少し本気で眺めていた。ただここ浦和は分譲マンションが高騰しており、2011年の引っ越しの際に買っていれば、、と思うくらい上がっている。偶に出物の一戸建てもあるが、まあつまらない。

実家を立て替えてアパートを建てようと思っていたものの、もうずっと躊躇して決断できなかったが、今となってはひとり親を看取るためにも、老人向けサービスアパートがいいななどとも思っている。ということで、俺は家を建てたかったんだと急に強い思いにかられた。茶室を作りたったんだと思い、次のこうしんまでの2年のうちに出て行こうと心に決めたのである。