概要設計(2) ヘーベルハウスは

 そういえば5月の初回打ち合わせ翌週キッチンなどをLIXILショウルームに見に行った帰りふと目についた展示場に入る。住宅展示場なんて縁がないところだし行ったことないが、けっこう浦和周辺には多く、家作りの参考になるかと入ることに。で旭化成があったので寄ってみると、なかなか巨大な二世帯住宅3階建に案内していただく。3Fのテラスの周りが2mほどの壁で囲まれており、おーこのプライベート感ある庭はいいわーと思い、早速3Fに取り入れることにした。

 で営業マンもノリノリで、うちでもぜひ設計させてくださいと来た。えー、ヘーベル3階は重量鉄骨でごつくて高いし、と言いつつも、ある程度地元建設会社で方針を決めたものをコピって見積もりをもらうことにした。

 

概要設計(1) 構成案

 だいぶ日が遡って、5月連休前に仮契約、香港、マカオに一人高飛びした後、2017年連休明け13日土曜、不動産屋で地元の建築屋と顔合わせをする。家はまあどこで建ててもいいのだが、建築条件がついており、地元の建築会社か旭化成ヘーベルとのこと。通常の2階建だとヘーベルハウスも比較的安いが、3階は高い。土地は35坪建ぺい率60%容積率160%のため2階だと120%しか使えないため、三階のつもりでスタートしている。そのため木造ではあるが3階建てドンと来いということなので、基本線は地元で進めることにしていた。

 そしてそしてやはり1階では、店をやりたい、いや今は勤め人なので出来ないが、せっかくの一戸建て、引退後趣味の店なんかができるようにそのような遊びスペースが欲しい。しばらく賃貸に出してればいいというものある。

 というわけで拙い落書きを渡して打ち合わせをする。1Fは店にもできるような空間を確保した別玄関の独立した住居。自宅側1Fは玄関ホールと階段と奥に進む廊下。階段下は収納で奥の小部屋は将来のエレベータスペース。2階はDK,リビングが代わりの続きの6畳和室と寝室、トイレ、3階は浮世離れした空間で風呂と茶室とテラス。まあ狭小3階建は住みにくそうだよね、今のマンションに近いレイアウトにして、ほぼ2階で過ごせるようにしたい、などなど大雑把に伝え、次回の概略設計を待つ。

 

イントロ(3)土地を探す(というよりいきなり出会った)

浦和は高いんである。なにせ。人口減がいよいよ始まり郊外駅でさらに駅近でなければ二束三文で買える時になんで30坪で6000万とかするのか。今後は移動しないでTV会議とか、自動運転の移動手段が格安になる可能性もあり、もし私が都心に通勤不要であれば、まあ買わない。もう少しXX株をXX出来てればというのはあるが、上物4000万として土地6000万で合計1億だと利回り4%でも家賃35万クラスの家だがとてもそこまでの価値がある物件には出来そうにないし、1億は出せない。。

ということで土地にしか貸してくれない日本で、駅近物件が安くなるのはまだまだ先、じじいになっても駅近にしがみつかなきゃいけないこともないはずなのだが、今は比較的都心に近くて駅近が必要である。

 そして浦和が気に入ってるので、チラシを眺めていたら今の家の近くになかなかのものがあり、不動産距離でいうと徒歩10分以内で、、即決した。

 

イントロ(2)土地を探す、その前に

 そもそも家もマンションも買うとそこから移動できないのが難点である。浦和は気の利いたレストランも多く、デパートもあり、格安スーパーもあり都心も直結だしとてもいいところであるが、緑が少なく海が遠いのが寂しい。都内勤務なら鎌倉とかにも憧れていた。しかも実家は関西である。親の面倒を見なければいけない時期ももうすぐそこまできている。

 また家を買う、または建てるというのは金融面だけで見ると不動産投資と同じ意味を持つ。つまり家に投資して、自分から家賃をもらうということである。6000万で買って家賃20万相当とすると利回り4%である。建物の価値が下がることや、メンテナンス費、固定資産税を考えると、不動産投資は8%近くないと意味がない。また新築は買った段階で、広告費や、利益を差っ引かれた価値しかない。だから合理的に考えると、新車を買うのと同じで、自己満足に過ぎない。賃貸は改造できないからというがそんなことはなく、勝手に改造して元に戻せばよい。

 ということで本来の俺なら買わない。リターンがないものは投資ではなく、消費でありお金は使うべきではないと金持ちとうさんはいっている。でも車も持っているし、次はテスラも欲しいし、まあお金を余らせて死んでも仕方ないので、ちょっくら使うか、、ということで半ば自分を騙してある程度無駄金を使うことを決断した。

 

イントロ(1) 家を建てることを突然決める

 2017年3月、5月末で2年に一回更新している賃貸マンションの家賃交渉に入る。何せ築27年、内装はリフレッシュでまあまあキレイだが、水回りは少々古く、空室も6戸中2戸ほどあり、募集家賃の表記も今の家賃と同じである。こりゃ当然今回も値下げだよな、と思ったらなんと下げない。たぶん不動産屋がサボって交渉していないだけだろうと思い少し、あの親父いい加減だなと腹立たしく思い、近所の住宅広告を見てニヤニヤしながら少し本気で眺めていた。ただここ浦和は分譲マンションが高騰しており、2011年の引っ越しの際に買っていれば、、と思うくらい上がっている。偶に出物の一戸建てもあるが、まあつまらない。

実家を立て替えてアパートを建てようと思っていたものの、もうずっと躊躇して決断できなかったが、今となってはひとり親を看取るためにも、老人向けサービスアパートがいいななどとも思っている。ということで、俺は家を建てたかったんだと急に強い思いにかられた。茶室を作りたったんだと思い、次のこうしんまでの2年のうちに出て行こうと心に決めたのである。